知らないと損する?月給制と年俸制の違いとその意味。

月給制と年俸制の違い
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西村 航
とある外資IT企業でリクルーターをしています。新卒採用担当から中途採用に変わりました。在宅ワーカーで、一日中家にいます。SNSからもお気軽にコンタクトください!

月給制と年俸制の違い、知っていますか?

意外と知らない月給制と年俸制の違い。実はこの違い、働き方やキャリア形成の考え方に影響があったりするのです。単なる賃金体系の違いと捉えずに、その違いが何を意味するのかまで理解しましょう。




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月給制と年俸制の違い

で、そもそもの違いの話。これは賃金の決め方が、単に月単位か年単位であるかという、それだけの話です。年俸制は一年間に支払われる賃金額が決まっています。ただし、1年分の給与が一度に支払われるのではありません。通常は年俸額を12分割にして、各月ごとに定額支払われるようになっています。一方月給制においては、1年間にいくらもらえるのかは決まっていません。その年の賞与によって、年間の賃金額は変わってきますつまり、年間にもらえる額が固定されているのが年俸制、変動するのが月給制となります。

よく誤解されていること

月給制だと残業代が支払われ、年俸制だと支払われない。月給制は賞与があるけど、年俸制はない。こんな風に勘違いしている方が多いようですが、間違いです。確かに、年俸制は1年の給与が決まっているため、頑張ってもその額は変わらない。残業代や賞与が支払われない、なんて思うかもしれません。

しかし、年俸制であっても、労働基準法が適用されます。つまり、時間外労働に対しては残業代を雇用主は支払わなければいけません。ただ、年俸制を取り入れる多くの企業は、一定の残業代や賞与分を”みなし”分として予め取り決めて、年俸に組み込んでいる場合があります。この仕組みが分かりにくいために誤解が生まれやすいのかもしれません。

なぜ外資では年俸制が多いの?

ちなみに外資系では年俸制をとっている企業が多いです。その理由は、終身雇用という考え方がそもそも外資系企業にはないからです。野球選手をイメージしてもらうと分かるように、個々人の年俸額は、その人のスキルや評価によってバラバラです。同じ歳、同じチームに所属していてもその額は違います。つまり、年俸額とは個人の能力やスキルを基に、その人に期待される成果に対しての対価といえます。

一方、戦後日本では1つの企業に就職して勤め上げる、いわゆる終身雇用の考え方が一般的でした。新卒で入社した会社に定年まで勤める。みんなと同じ給与をもらい、みんなと同じように昇給していく。企業にとって重要なのは、長期的に企業に貢献してくれる人材を確保すること。従業員の帰属意識を高め、辞めなさせないためにも、月給制のような画一的な賃金体系が親和性が高くありました。

ちなみに、これは日本型経営と言われて、世界でも一時期注目されていました。かの有名なIBMも過去には日本型経営を取り入れたこともあるくらいです。しかし、現在は少子高齢化が進み、組織の年齢ピラミッドもシニア層が多い形になっている企業が多くあります。つまり、上が詰まっているため、終身雇用の原則であった、みんなが同じ賃金でみんなが同じように昇給、ということが叶わなくなっているわけです。そこで、年俸制を取り入れて、個々人の成果に即した給与設定をしようという動きが昨今盛んになっているわけです。

違いが意味するもの

さて、月給制と年俸制の違いが意味するものは何なのでしょうか。それは成果が個人に紐づくのかそうでないのかということ。月給制はボーナスという考え方然り、企業の業績というものが非常に重要になってきます。また、年次を重ねるごとに給与が増えていくので、勤務年数に依るところが大きくなります。一方で、年俸制では自分の実績が全て、となります。

働き方の違い

そうすると働き方にも違いが出てきます。よく外資系は個人主義、と言います。個人の成果に関係ないのであれば、領域外の仕事に首を突っ込む、なんてことはする必要がないですよね。したがって、ある種合理的な働き方なのかもしれません。

対して、成果が個人に紐付きにくい/企業の業績によって年収が影響するような月給制を取る企業の多くは、その性質故に責任の範囲が明確でない場合があります。つまり、会社を成長させるためにみんなで一丸となって頑張りましょう、という考え方が前提にあります。そうなると、働いた時間が大事。チームメンバーが頑張っているのに自分だけ先に帰ったり、休んだりするのはダメなやつ。なんていういわゆる日本的な働き方になるわけです。

キャリアに対する考え方の違い

キャリアに対する考え方も違ってきます。企業側に人事権がより強くあるのは月給制の企業に多い傾向です。長く勤めてさえいれば、年次で昇給(昇格)して、年収も上がるため、雇用される側は安定を手に入れることができます。その代わり、どの部署に配属されるのか、どのようなポジションに就かされるのか、個人の意向が反映されにくくなります。つまり、雇用側の力が大きくなり、自身のキャリアが築きにくくなります。

一方、年俸制を取る企業は、個人の成果で評価されるため減給や降格ということが年単位で起こり得ます。つまり、終身雇用のような安定は臨めません。その代わり、成果を出していれば年単位で大きく給与やポジションが上がったりすることも事実。また、キャリアは社内だけにあるわけではなく、自分のスキルや能力をより高く買ってくれる企業があれば、転職ということも選択肢として当然にあります。

まとめ

誤解して欲しくないのですが、月給制=終身雇用の企業ではありません。ただ、終身雇用にマッチする賃金体系として月給制が多くの日本企業に取り入れられてきただけです。事実、月給制を取りながらも、個人の成果を評価して一律の賃金体系をなくそうとしている企業もあります。

冒頭にも述べましたが、つまるところ2つの違いは、賃金の決め方が月単位か年単位かということだけ。年俸制=成果主義と捉えている人がいますが、実際は違います。とはいえ、それぞれの賃金体系に紐付いた、慣習的な雇用体系があるため、今回紹介したような働き方/キャリアの違いが生まれてくるわけです。




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