映画『何者』のレビューを採用担当者目線で書いてみました。

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西村 航
とある外資IT企業でリクルーターをしています。新卒採用担当から中途採用に変わりました。在宅ワーカーで、一日中家にいます。SNSからもお気軽にコンタクトください!

映画『何者』青春が終わり、人生が始まる。

映画『何者』を見てきました。いわゆる”日本の就活”をテーマに、学生の苦悩や葛藤を描いた映画です。採用担当者として感想をシェアしてみたいな、と思いレビューを書いて見ました。




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『何者』について

まず映画『何者』について。映画の予告編をYoutubeからシェア。

就活のリアルを上手に描いた作品。男性・女性どちらの目線でも感情移入ができます。それでは、以下映画レビューっぽく書いてみました。

日本ならではの「新卒一括採用」が就活生に問うこと

欧米では、組織や職務に応じて、ポストに空きが出た場合のみ、その職務が十分にこなせる人を採用する通年採用が一般的で、それ故に「就職浪人」という言葉もない。

だが、日本には他の国にはない独特の採用システム「新卒一括採用」がある。これによって、何万人という就活生が一斉にスーツを着込み、新卒である事だけを理由に、就職活動を始めるのだ。まさに就活狂想曲。日本の大学生が抱えるこの現状に焦点をあてた作品が、朝井リョウ原作の映画「何者」だ。

多くの学生は、この新卒一括採用によって、何が何だか分からないまま唐突に、就活という答えのない荒波に投げ出される。そのとてつもない不安感が、登場するすべての人物からひしひしと伝わってくる映画だった。

自分が就活で、悩んだこと、問われたこと、その時に見た絶望や希望。Twitterのつぶやきを通して主人公・佐藤健の気持ちが明かされるたび、それらが甦り、映画館から逃げ出したくなった。自分は何者なんだ――人生をかけて出すような答えを1年弱という短い就活期間中に出さなければならないのだから、苦しくないはずがない!

普段は目を背けていられる「自分は何者?」という問いを、暴力的な程に学生に突きつけてくる採用システム。しかし、その問いを考えるとき、希望する会社に採用されるかどうかは、さして重要なことではない。

それよりも、どんな会社で何の仕事をしたいのか、何を選ぶのか、そして何を選ばないのか――つまり自分が「何者なのか」を決めていくことが、何万倍も重要だと思う。自分で決めて、行動して、結果が出て、またそれを繰り返す――日本の新卒採用システムで就活生が得られることは、このサイクルの中で生まれてくる、その「問い」そのものだ。

日本で職を求める限り、今のところは狂想曲からすぐには抜け出せそうにはない。でもきっと、就職活動を通して得た全ての経験は、あなたの力になる。新たな自分の発見も、出会いも別れも、挫折すらも――例え最後がどんな結果であっても、その「自分は何者か」という問いに立ち向かった時間は、絶対に今後の人生の大きな支えになる。

本音に向き合わないうちは始まらない

①努力する ②逃げる ③格好をつける ④諦める ⑤夢を追う。あなたは今、就職活動にどのように向き合っているだろうか?

意識高い系の優等生女子、自分のスタイルに拘るお洒落男子、人好きする元バンドマンの同居人、現実と向き合う好きな相手、痛々しくも夢を追う元親友――そして、他人を「サムい」と批評しつつも自分が「何者」が答えを出せない主人公。映画「何者」では、現実に生きる就活生を、非常にリアルに切り取って描いている思う。

つまり、みんな「本音」を探している。

就活に明確な基準はない。自信のある面接で落ちたり、絶対だめだと思った面接が通ったり――と主人公も映画の中で呟いているように、就活はまさに五里霧中。全く内定が取れない、友の内定を喜べない、独立して夢を追う親友を応援できない……そんな泥沼のなかで、主人公が見つける一筋の光(=本音のカケラ)に、ラストは思わず涙が溢れてしまう。

「客観的に言えば」「分析してみると」「一般的には」――そんな言葉の中には、きっと自分の本当の人生は見つからない。自分が自分の人生の傍観者であり続ける限り、「自分は何者か」の答えは、多分出ない。

そうはいっても、傍観者から抜け出すのは簡単じゃない。

凄く、凄く勇気がいる。傍観者でなくなったら最後、弱い自分や、本当の気持ち、他人への羨望、無力さを突きつけられるからだ。でも、自分の本音に向き合わないうちは、本当の意味での人生は始まらない。

主人公が劇団を立ち上げた親友の舞台に見たように、ダサくて、サムくて、カッコ悪くて、必死で――でも、そこにはきっと彼らが出した「本音」に対する答えがある。

「本音」と「問い」の問題は、何も、新卒採用に限らない。内定が出ようが出まいが、人生は終わらないし、自分が何者かという問いは、生きていく限り続いていく。

就活がどう転ぶかは、人生が損なわれるか否かには、本質的に関係がない。自分の本音を知ろうとすれば、人生はおのずと拓けてくる。

そういう意味で、映画『何者』は、就活というテーマを越えて、訳の分からない人生における不安感に打ち勝って生きていくための、“一歩のふみだし方”を教えてくれる映画なのかもしれない。




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